
こっちの子供は無邪気で、カメラを向けるとうれしそうに近寄ってきます。
それにしても、この子の味噌っ歯はひどいなぁ。ちゃんとした永久歯が生えてくるといいんだけど。
ここの漁村は、11家族が住んでいて、ハタなどの魚、伊勢海老、ミルクフィッシュなどを主にとったり畜養したりしています。
ナマコはあまり取っていないので、まだ沢山いるようです。ナマコは高い値段がつくので、インドネシア、タイ、ベトナムなどでは、取りつくされてしまった漁場がたくさんあります。フィリピンはインドネシアに次いで2番目にナマコの輸出量が多い国ですが、ここはまだ大丈夫のようです。
研究対象のハネジナマコで最高級グレードの乾物は、末端価格でキロ当たり2万円程度の値がつきます。SEADECのアシスタントの給料が3万円程度であることを考えると非常に高価です。もちろん、一番儲けているのは仲買人で(どの国でもこいつらが一番あくどい)、漁師の儲けは少ないのですが、この地域にも大きな流通ルートができてしまったら、あっという間に取りつくされて資源崩壊です。
この子が大人になるころに海はどうなっているのだろうか?東京湾みたいに回復のしようもない海はともかく、まだどうにかできるところは守っていきたいものです。