2009年8月26日水曜日

漁村の子供

マンゴーの生産で有名なギマラス島に実験用のナマコをとってもらう漁師を探しに行ったときに撮った写真です。

こっちの子供は無邪気で、カメラを向けるとうれしそうに近寄ってきます。

それにしても、この子の味噌っ歯はひどいなぁ。ちゃんとした永久歯が生えてくるといいんだけど。

ここの漁村は、11家族が住んでいて、ハタなどの魚、伊勢海老、ミルクフィッシュなどを主にとったり畜養したりしています。

ナマコはあまり取っていないので、まだ沢山いるようです。ナマコは高い値段がつくので、インドネシア、タイ、ベトナムなどでは、取りつくされてしまった漁場がたくさんあります。フィリピンはインドネシアに次いで2番目にナマコの輸出量が多い国ですが、ここはまだ大丈夫のようです。

研究対象のハネジナマコで最高級グレードの乾物は、末端価格でキロ当たり2万円程度の値がつきます。SEADECのアシスタントの給料が3万円程度であることを考えると非常に高価です。もちろん、一番儲けているのは仲買人で(どの国でもこいつらが一番あくどい)、漁師の儲けは少ないのですが、この地域にも大きな流通ルートができてしまったら、あっという間に取りつくされて資源崩壊です。

この子が大人になるころに海はどうなっているのだろうか?東京湾みたいに回復のしようもない海はともかく、まだどうにかできるところは守っていきたいものです。

1 件のコメント:

  1. かわいい笑顔!そして、この子もビールっぱらのおじさんになるんだろうか。

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