2009年6月25日木曜日

ホームパーティー

昨日、自分の研究と直接関係のある研究者や学生合計9人を家によんでディナーパーティーを開きました。

結果として、研究の話にもならなかったし、あまり盛り上がらなかったしで、やっても意味ないなぁという感じでした。日本の飲み会の感覚でお酒を用意したのだけど、飲む人は少ないし、ご飯を食べ終わったらなんとなく終わりって感じでした。こっちでも年配の人たちは、酒とつまみだけあればそれで盛り上がれるんだけど、やっぱりホストががんばって趣向をこらす必要があるようです。

日本だったら、家でパーティーをすることは少ないし、居酒屋に行ってみんなで飲んで、そのあとカラオケに行ってというお決まりのパターンがあるけど、こっちのやり方を見つけなくては。

居酒屋に行きたい。

2009年6月23日火曜日

おじぎ草

こちらではおじぎ草が雑草としてそこらへんにたくさん生えています。

触ると葉がしぼむ姿がおじぎに似ていることから日本語ではおじぎ草と呼ぶのだと思いますが、現地語(イロンゴ語)では、Huya huyaと呼びます。

Huyaとは恥ずかしがりという意味です。さわると小さくなってしまうから、恥ずかしがり草と呼ばれるのだそうです。

イロンゴ語ではこのように同じ言葉を二回繰り返すことがよくあります。Huya huyaのように固有名詞では、他にもKalo kalo(炒飯)やHalo halo(かき氷)などたくさんありますし、形容詞を二回繰り返すことで強調の意味になります。たとえば、小さいはgamaiですが、とても小さいはgamai gamaiとなります。

フィリピンの公用語はタガログ語ですが、方言(外国語と言った方がよいくらい差異が大きい)がたくさんあって、イロンゴもその一つですが、何を学べばよいのか悩みどころです。現地の人とのコミュニケーションにはイロンゴがよいのですが、タガログを知らないと他の地域で話が通じないし、イロンゴみたいなマイナーな言語を覚えても将来役に立たないだろうという気もします。

でも幸いなことにフィリピンでは英語が通じるので、外国人には生活しやすい国です。

2009年6月19日金曜日

リビング

これが家の中、リビングの写真です。家具つきなのですが、家具のセンスはかなり???です。

今日新しいテレビが届いたときに、造花と壁の絵を取り払ってもらいました。

この部屋にはクーラーがなくて、代わりに玄関側の壁が一面網戸になっています。もちろん網戸の外には格子があります。

今朝起きて洗面所に行ったら水が出ませんでした。水道メーター付近で水道管が壊れて水が噴き出ていました。すぐに修理してくれたからよかったけど、週末だったらしばらく水なしの生活を余儀なくされたかもしれません。水道管が塩ビパイプってのがしょぼいです。

この家の謎のひとつが、網戸が窓の内側にあるということです。窓を開け閉めするのに網戸も開け閉めしなくてはなりません。ちょっと考えればわかるのに・・。こういったまぬけなことは他にもたくさんあります。みんな細かいことは気にしないのでしょう。

2009年6月17日水曜日

GUEST HOUSE 3

ここが今住んでいる家です。

SEAFDECの敷地内にあるスタッフハウスです。2LDK+メイド室の家具付きで、家賃は月に4000ペソです。そのほかに電機、ガス、水道などを合わせると、月に5000ペソ(1万円)程度です。

そこそこ快適に生活できます。問題があっても、修理の対応も結構早いです。でも、テレビが壊れたまま未だに交換してもらえないのと、インターネットがないこと、裏の家の住人がウチの庭を勝手に通り道にしているのは困りものです。

研究所の敷地内なので、研究室までは歩いてすぐだし、テニスコート、バスケコート、グランドもあるし、なかなか良いところです。なぜか私立の小学校もあります。

2009年6月14日日曜日

サガイその2

カービン礁(Carvin Reef)は幅50m長さ200mくらいの小さな瀬です。

周りには遠浅の海が広がっていて、監視所兼研究用の小さな塔があるだけです。

この写真は監視塔から撮った写真、カービン礁の右端が写ってます。遠くから雨雲が押し寄せてきています。

今は雨期で、雨が降ったりやんだりしています。海が荒れると数日間監視塔に閉じ込められることもあるそうです。壁がなく梁と屋根だけの塔なので、南の島とは言えども夜は大変そう。

ネグロス島サガイ

先週末、カウンターパートのジュネミーの調査に同行して、ネグロス島のサガイというところからボートで15分程沖に出たところにあるカービン礁に行きました。

このエリア一帯は保護区に指定されていて、SEAFDECがシャコガイやアワビの種苗放流をして資源回復の調査をしています。

この写真だとよくわからないけど、日本人のイメージする典型的な南の島という感じです。

私の左にいる水色のTシャツがジュネミーです。黄色い袋を持っているのが研究部長のビン、いちばん右はアシスタントのオーガスト(8月生まれだから)。ジュネミーという名前も6月生まれだからだそうです。こんないい加減なネーミングでいいのか、フィリピン人?

2009年6月12日金曜日

SEAFDEC/AQD

ここが、共同研究をしている研究所、東南アジア漁業開発センター養殖部局(Southeast Asian Fisheries Development Center, Aquaculture Department)、略してSEAFDEC/AQDです。シーフデックと読みます。

SEAFDECはタイに本部がある地域的国際研究機関で、日本とASEAN諸国(フィリピン、ブルネイ、インドネシア、マレーシア、タイ、シンガポール、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、ラオス)が加盟国です。

フィリピンのAQDは、パナイ島(マニラから南に飛行機で50分)のイロイロ市ティグバウアン村にあり、魚類、貝類、甲殻類、藻類などの養殖の研究や、漁業者への技術普及、種苗(しゅびょう:稚魚や稚エビなど)の販売をしています。

私のここでの仕事は、エビ養殖の技術開発として、ナマコや二枚貝との混合養殖技術を確立することです。

エビ養殖は、水の交換の少ない池の中で大量の餌を使うので、水や池の底に汚れがたまってしまいます。このために病気が発生しやすくなります。集約型養殖では抗生物質をつかって発病を抑えますが、環境によくありません。そこで、ナマコなどの生物をエビと一緒に飼うことで、余分な養分をそちらに消費させて池の中の環境を良好に保ち、しかもナマコは非常に高値で売買されるので、一粒で二度おいしいという作戦です。

フィリピンに来るのは今回が4回目で、今回からやっと本格的に仕事が始動する予定ですが、なかなかことはスムーズに進みません。フィリピンの運転免許の取得や自動車購入のための資料収集だけで1週間があっという間に過ぎてしまいます。専用電話回線をひくのにも一苦労だし、日本から機材を送るのにもわけがわからないくらい時間がかかります。アシスタントの雇用や、施設利用費用などの支払いのために経理係にアカウントを開いてもらったり、その他もろもろの事務手続き、銀行に行くにも車で片道40分かかります。そもそも、ビザの発給に時間がかかり、出発が3週間も遅れてしまいました。

以前、水研センターから出向で来ている次長に、ここでは予定の50%も仕事ができたら出来すぎなくらいだと言われましたが、本当にそうなりそうな予感がして、先が思いやられます。

でも昨日までで準備のバタバタが落ち着いてきたので、来週から本業の研究の立ち上げにとりかかります。今日はフィリピンの独立記念日で祝日なので、この機会を利用してたまっている資料の整理をしようと思います。できたら、書きかけの論文も書きすすめたいところです。

2009年6月11日木曜日

開設テスト

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